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美容師の現在地 vol.14

昨年11月に大須から栄へと移転した『teto hair』。移転先の栄も以前と同じビルの5階である。不思議に思う人もいるかもしれない。しかし、そこにはちゃんと理由がある。なぜここなのか?その理由とともに、今、そして将来へ向けて取り組んでいることを、オーナーの渡辺さんとスタイリストの横井さんに聞いた。


「周りに紹介したくなる店にしたい」

teto hair代表:渡辺 仁史-HITOSHI WATANABE-

 

ーまずは、美容師になろうと思ったきっかけから教えていただけますか?

高校生の時にアルバイト代で服をいっぱい買っていて、このままずっとファッションを楽しんでいたいなと思っていました。そこで、美容師になれば私服で働けるし、おしゃれもできるんじゃないかと思い美容学校へ行こうと。工業高校に通っていたので、すごい方向転換ですよね(笑)。

 

確かに(笑)。ご実家が美容室だったとか、美容師に憧れていたというわけではなかったんですね

そうですね。でも、工業高校へ行ったのは早く働きたかったからです。卒業してから工場などで働いてお給料をもらいたいという願望はありました。それが、バイトを始めたことがきっかけで服を買うのが楽しくなっちゃって…。

 

 

 

ーそれで美容学校へ行き、卒業後は美容室に就職されたと

はい。最初に勤めていたお店でスタイリストデビューして、ちょっとお客さんが付いた状態でお店を変わり、2015年に独立して『teto hair』を大須にオープンしました。

 ーオープンされて3年経ちましたが、どのような美容室にしたいとお考えなのでしょうか

最初はおしゃれな店を自分が作っていればいいという感覚だったんですが、僕も含めスタッフの年齢が上がってくると独立する人もいれば残る人もいる。将来のことを考えたら、年齢の上がったスタッフがおしゃれだと思う店を提供しなければいけないなと。都会にこだわってここで大きくするより、少し店舗を増やして人が辞めない店作りをしたいですね。頑張ってきた人がずっと居られるにはどうすればいいのかを考えています。

 

 

 ーその考えを実現するために今どのようなことをされています?

いつでも店舗を増やせる準備をしておきたいと思っています。昨年の移転もそうですが、スタッフを入れるから移転しようとなった時に、パッと動ける準備をしておかなければいけないなと。

ーお店は昨年11月に大須から栄に移転されました。どうして移転されたのですか?

大須の店は6席でスタッフが6人でした。今アシスタントの子がカットの練習をしているんですけど、今後デビューしてもこのままでは、僕やスタイリストのアシスタントをしなければいけなくなってしまう。それではスタイリストデビューしても売れない。だから、店を大きくして下も入れなきゃいけないと思い、新卒を探し始めました。面接も僕とマンツーマンだけじゃなく、スタッフのみんなと話す場も設けて、誰が良かったかをスタッフみんなと共有して選びました。みんなでその子を見る環境にしつつ、ちゃんと底上げもしたかったので。お手伝いしてくれる子が増え続けて誰も辞めなかったら、店をどんどん大きくしなければいけないですよね。でも、小さい店をもう1つ出すより、6席よりちょっと多い席数の店にする方が、みんながもっと活躍しやすいと思ったのでここに移転しました。

 

 

 ーなるほど。以前の大須も今の栄もビルの上の階ですが、なぜ上なのでしょうか?

うちの店は、お客さんを長く待たせるような予約の入れ方を絶対にしないので、スタッフの人数分か、多くてもプラス一人までしか予約を取らないようにして、お客さんの満足度を高めています。大須や栄の1階はとんでもない賃料だから、無理な予約の取り方をしないとやっていけなくなる。移転したことによってお客さんの満足度が下がるようなことは絶対にしたくなかったので、ビルの上の階なんです。

 

 

ーそういうことだったんですね。『teto hair』さんのウェブサイトを拝見しました。毎シーズンコレクションを作りアップされていますが、スタッフさんの作品なのでしょうか

そうです。これはずっと続けていきたいと思っています。前回は、スタイリストたちがモデルさんを撮って好きな写真を何枚か選び、それを違うお店の美容師さんに見てもらい投票していただきました。その1位の写真が最初に載っています。また、『OVIE STUDIO』という服屋さんとのコラボもしました。服屋さんという他業種とコラボすることで美容業界以外からも知ってもらえると思うし、店をおしゃれだと思ってもらえるかなというのもあって。

 

 

ーそういったクリエイティブ面に力を入れることが、おしゃれなお店という認知に繋がっていきますよね

今は目で見ておしゃれだと感じる時代なので、おしゃれだと思ってもらえるビジュアルやヘアスタイルを出し続けなければいけないと思っています。先ほどの話で投票制にしたのも、僕がいいと思うものを選んじゃうと僕の感覚が落ちたら世の中とズレるので、他の人に見てもらって可愛いと思うものが最初にきた方がいいかなと思ったからで。

 

 

ー今は流行のスピードが早いので感覚が落ちないようにするのは大変ですね。また、昨年から月に1回の撮影会も始められましたが、スタッフさんたちにどのようなことを期待されています?

撮影会は月1回の月曜日にチームを組んでやっています。これに臨むだけで、絶対にスキルアップすると思っています。撮った作品を店のグループラインで流すので、みんなの作品を見ることになる。それが、いいものを撮らなきゃという気持ちにさせるし、最近のトレンドを調べるきっかけにもなると思います。

 ーそういった作品をSNSで発信して広げていくことも大事だと思います

大事ですね。リクルートもSNSが一番強い気がします。SNSで求人募集するだけである程度の人数が来てくれますので。それだけSNSを見ている美容学生がいるということだから続けた方がいいし、集客面でもインスタグラムは自己表現のツールになっている気がするので、やるべきだと思います。

 

 

ー余談ですが、渡辺さんがインスタのストーリーでアップされていた“ヒトシール”って何ですか?

友達が描いた僕の似顔絵がめっちゃ似てたので、写メを撮ったんですよ。それを、店の周年記念で作ったうまい棒に使ったらすごい反響だったので、シールにして配ったら、みんな優しいから拡散してくれて。自分でもびっくりしています(笑)。

 

 

ーその場で終わりじゃなくてちゃんと広げた時点で勝ちですね(笑)。そして、ウェブサイトにはインテリアのページもありましたが、おしゃれなお店作りへのこだわりを感じました。ちなみに、店内で好きなものってあります?

個人的にはカートコバーンのシルクスクリーンが、ストリートっぽくてカッコいいなと思うんですけど、絶対に女子ウケしないなと(笑)。でもそこはちゃんと考えていて、小物は女の子にウケそうなかわいい物を置いています。

 

 

 

 ーバランスを考えているんですね。今後の展開や目標をお聞きしてもいいですか?

オープンしてから注目度や新規集客も上手くいっていたと思うので、それが続くようにずっとおしゃれだな、面白いことをしているなと思ってもらい、周りに紹介したくなる店にしたいです。個人としては、オープン当初に頑張っていたコンテストをもう一回やりたいですね。去年は周りに教えることが多かったので、感覚が鈍ったかなと。だから、自分も作らないといけないなと思っています。

 

 

ー憧れられる存在でいるべきだと思いますので。では最後に、TheMIRRORを通して伝えたいことをお願いします

ホームページや店のインテリアの話と同じなんですが、TheMIRRORは店を知ってもらうひとつの手段だと思うので、うちの店は他のお店と比べてこうなんだというのが伝わるような発信をしていきたいです。その結果、見ていただいたらうれしいですね。

 

 

 


「お客様に笑顔になって帰ってもらいたい」

teto hairスタイリスト:横井 伴典-TOMONORI YOKOI-

ーまずは、美容師になろうと思ったきっかけからお願いします

高校入学前から、将来は手に職をつけたくて美容師になりたいと思っていました。その思いは高校3年間ずっと変わらなかったので、美容師を一生の仕事にしようと思い美容学校へ行って今に至ります。

ー思いを実現されたんですね。どうして『teto hair』さんで働きたいと思ったんですか?

もっと上手くなりたいと思っていた時に働いていた店がクローズになることを聞いて、動くなら今しかないと。そこで、SNSで見ていてすごくおしゃれなスタイルを作るなと思っていた渡辺さんのお店で働きたいと思い、お客さんとしてお店へ行きました。その時は募集していなかったんですけど、その2週間後ぐらいにSNSでスタッフ募集を見て、運命だと思いすぐに連絡したんです。

 

 

 ーそして見事働くことになったんですね。今何年目になるんですか?

美容師として8年目、『teto hair』では去年の12月でまる2年が経ちました。

 

ー『teto hair』さんで働き始めてからの2年で何が変わったと思います?

単純に上手くなったと思います(笑)。当たり前ですけど『teto hair』は流行を追っているし、週に1回みんなで練習会もしています。また、個人でモデルさんを呼んで撮影もしているので、自分で言うのもなんですが上手くなったと感じています。

ーなるほど。月に1回撮影会もやられていますが、どのような気持ちで臨んでいます?

モデルさん選びからファッションまでこだわって、たくさんの人に見てもらえるスタイル作りを心掛けています。SNSでアパレル関係もフォローして今の流行りをチェックしたり、渡辺さんの知り合いの美容師さんのSNSをフォローしたりして勉強しています。

 

 

ー仲間のスタッフさんに作品を見せたり、逆に見たりもしているんですか?

そういうコミュニケーションはしっかり取っています。撮影会でお互いの作品を見せ合ったり、フォトコンに出す写真を一緒に選んだりとかしています。見てもらったり、自分も見たりすることで刺激は受けますね。

ーでは、日々のサロンワークにおいて大切にしていることもお聞きしてもいいですか?

お客様に笑顔になって帰ってもらいたいと思っているので、ここに来て良かったと思ってもらえるヘアスタイル作りを心掛けています。幸せな気分になってほしいし、髪を通して人生を豊かにしてもらいたいので、そこは意識しています。

 

 

 ー続いて、横井さんの今後の目標を教えてください

ますはコンテストで受賞したいですね。結果を出したいです。あと、来年29歳になるので、そろそろお店を任せてもらえるようになりたいですね。自分自身を高めてみんなをみられる店長を目指して頑張っていきたいです。

 

ー将来は自分のお店を持ちたいということですね。そのためにはコンテストでの受賞も必要だと。では最後にTheMIRRORを通して伝えたいことをお願いします

おしゃれな美容室がたくさんある中で、栄にある『teto hair』をもっと知ってもらいたいと思っています。そのために、お店へ来てもらえるスタイルを出していきたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

INTERVIEW BY N.TSUBOI

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